御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
すると鈴城君はカバンから1枚の紙を取り出し差し出した。

「あと、これ・・・・読んでおいてほしいんだ」

受け取った紙にはこれからの約束事が書いてあった。

そしてその内容にまたもや目がテンになった。

紙にはこう書いてあった。



*会社では夫婦であることを隠さず、仲がよさそうにふるまう事
*相手の事を聞かれてもすぐに答えられるよう
 最低限の情報を提供する事。
*家では互いを干渉しない事。
*洗濯、食事は個々に行う事。
*互いの部屋には入らない。
*もし好きな人が出来た場合すぐに報告すること。
*3か月ごとに契約更新
*門限はないが他人に怪しまれるような行動は慎む事。

・・・・な~るほどね。

要は俺は俺、お前はお前。

会社以外では何も詮索すんなって事ね。

結婚生活というより寮生活でもするのかとツッコミを

いれたくなるほどの徹底ぶりだ。


「わかりました」

・・・としか言いようがないでしょ~~

本当は食事だって洗濯だってしてあげたいし

一緒にいただきますだってしたいけど・・・・するなっていうなら

しない方がいい。

だってそんなことしたら気がある事バレちゃうもんね。


とにかくそんなこんなで

鈴城律という男は全国の女子から自分の身を守るため

敢えて大嫌いだと豪語した私を選び(なんちゃって)夫婦になることとなった。
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