御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
そして大騒ぎはあったもののなんとか無事仕事が終わり

私は近所のスーパーで食材を買って帰宅した。

マンションに着くとまだ鈴城君は帰って来ていなかった。

鈴城君の部署は海外事業推進室だ。今抱えてるプロジェクトのリーダーで

忙しそうなのは知っていた。

『勝手にご飯食べて、勝手に風呂入って、寝てくれていいから』

朝、一緒に通勤している電車の中で言われた言葉だ。


本音を言えば忙しい彼のために御飯を作ってあげたい。

だけど・・・そういうことを望んでいないし・・・作ったら恩着せがましいと思われる。

好きでもない事はわかってるけど

今よりもっと嫌いになられるのはつらい



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