御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中

翌日、早めに起きて炊飯器をみると貼っておいた付箋に「ありがとう」という言葉が

書いてあった。そしてふたを開けたら

「・・・・よかった」

ちゃんと食べてくれていた事に安堵した。


その日からご飯だけは2人分炊くようにした。

鈴城君からありがとうという言葉はあの付箋以来ないけど

モヤモヤが一つ減ったからいいのだ。



鈴城君との生活は一言でいうならルームシェアしているルームメイトだ。

朝は、一緒に出勤しているが、帰りは私の方が早いので

帰宅後はそれぞれ自分のやるべきことだけをやっている。

会話は多いとは言えないが、

鈴城君は私と結婚したことで仕事に集中できるようになったらしく

結婚したのは正解だって言ってた。
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