御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
私は・・・・・というと

良かったのか正直まだわからない。

新婚夫婦といってもなんちゃってだから必要最低限の会話しかないし

洗濯物を干すのも未だ、躊躇してしまう。

下着に関しては完全部屋干しだ。

食事も一人がほとんどだし

キッチンは交互に使ってるから、「何作ってんの?」なーんて

鍋を覗き込みながらつまみ食いなんてこともない(妄想はしてるけど)

勿論、2人でソファーに座ってテレビやDVDを見ることもない。

とにかく干渉しないしされないのだ。

相手の事をなんとも思ってなければそれはそれで快適だったりするが

私はそうじゃない。

嫌いなふりして本当は大好きなんだ。

悔しいけど、冷たくされても好きな事を諦められないのが厄介なのだ。

鈴城君は今の生活に満足してるかもしれないが

私はもっと親密になりたいって思いが頭から離れない。


そんな状況の中、思いもよらぬ事が起こった。


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