御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中

そしてその日のお昼休みに珍しく鈴城君からメールがきた。

『今日早く帰れそうなんだけど、一緒に家で夕飯食べないか?』

「えええ?!」

一緒に夕飯なんて今まで誘われたこともないし、稲荷ずし以来で

思わず驚きを隠せず大声を出してしまった。

でも驚いたのは私だけではなかった。

「ちょっとびっくりさせないでよ~~!何?」

急な大声に友香も直美も驚いた。

「え?」

「そんなに驚いて、何か問題でも?」
2人は興味津々な表情を向けるもんだから私は首を小刻みに振った。

「違うそうじゃなくて・・・・・」

正直どう答えようか迷った。

「じゃ~なによ」

「り・・律からのメールでね・・・」

律という名前で2人の顔色が変わった。

「なになに?鈴城君からメール?」

結婚してから2人はやたらと新婚生活の事を聞きたがる。

ほとんどが鈴城君の事なんだけど、仕方がないと言えば仕方がない。

だって相手が社内1のイケメンの鈴城君なのだから・・・

でも普段、ほとんど会話もないし接点もないから

話たくても話せなくて、いつも逃げていたが・・・・


今日なら話せるネタ?
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