御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
鈴城君は箸を置くと私を見た。

「普通、あんな理由で結婚する人いないよ。だってのあは俺の事嫌いなんだし
それでものあは、ＯＫしてくれた。そのお陰で俺はやりたいことがやれるようになったんだ。
のあがいなかったら・・・・こうはならなかった。だから感謝しているんだ。ありがとう」

鈴城君が私に頭を下げた。

「ちょ・・・ちょっとそんな・・・頭下げないでよ。私は・・・鈴城君からお金もらってるわけだし
感謝されるようなことはしてない」

自分の本心を隠して一緒にいることに後ろめたさや罪悪感を感じずにはいられなかった。

本当はお金だっていらない。

ただ一緒にいたいだけ・・・

だけどそういう私の気持ちは今必要とされていないし、本音を知られたら

この生活は終わりだ。

「のあ？」

「そ…そうだ。サプライズ！・・・・ちょっとまってね。準備するから」

顔に出てるんじゃないかって思ったらとてもじゃなけど

向かい合ってられなくて私はキッチンに逃げ込んだ。


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