御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
寄せ鍋の汁にキムチの素を入れ、ご飯、細かくちぎった韓国のりを入れて

味がなじんだら溶き卵を入れ最後に香り付けにごま油を少量入れる。

これは私の母がいつも作ってくれる〆の雑炊で私の大好物だ。

もし、鈴城君が辛いものが苦手で残ったとしても私は全部食べれる自信があったから

作った。

鈴城君は私が作る過程をみながら

興味深々に出来上がる様子を見ていた。

そして出来上がった雑炊を一口食べると、少し目を大きくさせて

私に向かって親指を立てた。

それだけどこれがおいしいってわかってホッとしたと同時に

喜んで食べてくれたことがうれしかった。

別に胃袋で鈴城君のハートをなんて思っていないし

それはないと思う。

ただ・・・・このなんちゃって結婚生活で少しでも鈴城君の笑顔を見たいと思った。


だから・・・・少しでもこの生活が続いてくれますように・・・・と願った




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