御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
だって驚くでしょう?

普通、自分とあまり関わりのない人と積極的に一緒にいたくない。

特に鈴城君は上っ面はいい人だけど素は真逆だ。

・・・いや、それは私限定か?

どちらにせよ私たちの生活ぶりを見たいっていう興味の塊が

2人も来ちゃうようなもんよ。

質問攻めに遭うのは必須。

私だったら絶対嫌だよ。

「でも・・・・友香と直美だよ。鈴城君も知ってるでしょ?」


「だったら尚更だろ?2人から根掘り葉掘り聞かれて
適当に答えているうちにぼろがでて俺たちの事がバレたら
それこそ困るのは俺だしね」

確かに鈴城君の言う通りかもしれない。

私が妄想膨らませて余計な事言っちゃう可能性大いにある。


私は立ち上がって思い切り頭を下げた。

「鈴城君ありがとう!」


「律」

「ふぇ?」

頭を下げたまま目線だけ鈴城君を見た。

「友達の前でラブラブっぷり見せつけるならちゃんと名前呼ばないと
バレるぞ」


ど・・どうしよう。表情がめっちゃやさしすぎるんですけど!

まさかもう芝居モード入ってる?早すぎない?だって

その笑顔だけで私の頭の中はハートでいっぱいになるんだよ。

これ以上好きにさせないでください。

嫌いなふりは結構キツイんですけど~~~!!!
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