御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中

デートの定番は映画でしょ～

いつもの様にひとりで夕飯を食べていると、丁度仕事から帰ってきた

鈴城君が私の目の前に映画のチケットをちらつかせたながら向かいの席に座った。

「どうしたの？それ」

映画のチケットは2枚

「ん？もらった」

鈴城君は感心なさげに答えると私が食べていた肉じゃがのじゃがいもを

手で摘まんで口に入れた。

「あ！それ私のじゃがいも！」

時すでに遅し、鈴城君はニヤリと笑った。

「別にいーじゃん。その代わりこれやるし」

鈴城君は映画のチケットを私の方へ差し出した。

「いも1個に映画のチケットって随分のいもに価値がついたんだね。
でもどうしたの？これ･･･」

私はチケットを手に取った。

「先輩からもらったんだよ・・・」

鈴城君は興味なさそうにチケット見つつ私の肉じゃがを狙っているようだった。

「もう～！食べたきゃお鍋に入ってるからどうぞ」

「まじ?!やったね。とりあえず着替えてくるわ」

鈴城君は勢いよく立ち上がると自分の部屋に入っていった。

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