恋する気持ち。
「っていうかさ、今の話の流れだとさ。須賀は私の事、好きだったの?」


「まぁ……どちらかと言えば?」


「なんなのよ。それ。」


あーも頭いたい。


「とりあえず、須賀はこの縁談進めるつもりなのね。」


「もちろん。」



さて。どうしたものか。
私は改めて須賀を見る。


確かに、極上の男だよね。
すずの言葉も頭の中をぐるぐるとまわる。
『これも1つの恋の始まり』
そう、なのかなぁ………

恋愛なんて、久しぶりすぎて………


『好き』ってのを認めるのが難しくなっちゃったぁ……


「「おい。おい………」」


遠くで須賀の声が聞こえる。


「私べつに………あんたのこと………」



すーっと重力に負けて、まぶたが閉じてしまう。
なんどか開けようと、瞬きをしてみるけど、私の記憶はここでストップしてしまった。




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