恋する気持ち。
須賀は私から手を離すと、ベットサイドに腰かける。
須賀がこちらを見てないのを確認して、そーっと念のため自分の衣服を確認する。


ブラウスは、着ている。
が、ブラジャーのホックは外れてる。
デニムは脱いでる。
でも下着はちゃんと履いている。


えっ!?どっち?これ!ビミョー!!
やっちゃった!?やってない!?


私は一人でおどおどしていると、


「やってないから。」


と須賀の声が聞こえる。どうやら須賀は鏡越しに私の様子を見ていたらしく、ニヤっと笑った。



「俺として、覚えてないとかありえないから。………なんなら今からする?」


「するかー!!」


私は再び枕を須賀に投げつける。
さすがキングサイズのベット。
枕やクッションがいくつもある。


残念ながら須賀はひょいっと枕をキャッチする。


「それでは、朝食でも召し上がられますか?姫?」


そう言って私の手をとる。
っていうか………


「服を着ろー!!」









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