恋する気持ち。

「あーのーみーすーぎぃーたぁー」


私は店を出てすぐ、近くのベンチに腰かける。


「ちょっと先輩！大丈夫ですかっ！？私、二次会行きますけど、先輩は帰りますよね？」


「うん。今日は、もう帰るー。」


「じゃあ、須賀さんに連絡してください！私、須賀さんくるまで待ってますから。」


「えーいいよいいよ。タクシーで帰るー。すずは先行きなよ。二次会遅れちゃう
し。ほら、呼ばれてるよ！」


すずは、私の方をじっと見ると、小さくため息をはいて不安そうな顔をする。


「先輩。須賀さんに電話してくださいね。近くで待ってるはずですから。」


「うん。わかったわかった。じゃあねー。私明日休みだから。よろしくー。」


そう言って私はベンチから立ち上がると、すずに手を降って大通りに向かって歩き出した。