恋する気持ち。
少し行ってから振り向くと、すずも二次会のカラオケに向かって歩き出していた。
私はポケットからケータイを取り出すと、発信履歴にのっている、『須賀 伊織』という表示を見つめる。
うーん。どうしよう。
かけるか、かけないか。
正直、電車はキツいし。
でもなぁ。
これで、電話するのもなぁ……
うーん。。。
なんてケータイのディスプレイを眺めながら一人、ブツブツ言いながら考えていると
後ろから肩を叩かれる。
「なに一人でブツブツ言ってるんだよ。」
「山井さん……」
そこには山井さんが立っていて、いつもと変わらず優しく微笑んでいた。
「美波、帰るのか?タクシー、拾ってやろうか?」
「あっはい。えーと、どうしようかな。」
「あぁそっか。彼氏が迎えに来るか。」
「違いますよ!彼氏なんていないですもん。」
なんていうか、須賀は『彼氏』っていうのとはちょっと違うよね。
「……この前の男は彼氏じゃないの?」
「ち、違いますけど……」
山井さんが私に近づき、背中に手を回しそっと撫でる。
その瞬間、山井さんに対して今までに感じたことのない嫌悪感を抱く。
「じゃあ、送るよ。」
山井さんはそう言って、いつもと同じように微笑むのだけれど、どうしてかいつものように優しさを感じない。
むしろ感じるのは、漠然とした恐怖。
なんとなく、山井さんが恐い。
そう感じた。
私はポケットからケータイを取り出すと、発信履歴にのっている、『須賀 伊織』という表示を見つめる。
うーん。どうしよう。
かけるか、かけないか。
正直、電車はキツいし。
でもなぁ。
これで、電話するのもなぁ……
うーん。。。
なんてケータイのディスプレイを眺めながら一人、ブツブツ言いながら考えていると
後ろから肩を叩かれる。
「なに一人でブツブツ言ってるんだよ。」
「山井さん……」
そこには山井さんが立っていて、いつもと変わらず優しく微笑んでいた。
「美波、帰るのか?タクシー、拾ってやろうか?」
「あっはい。えーと、どうしようかな。」
「あぁそっか。彼氏が迎えに来るか。」
「違いますよ!彼氏なんていないですもん。」
なんていうか、須賀は『彼氏』っていうのとはちょっと違うよね。
「……この前の男は彼氏じゃないの?」
「ち、違いますけど……」
山井さんが私に近づき、背中に手を回しそっと撫でる。
その瞬間、山井さんに対して今までに感じたことのない嫌悪感を抱く。
「じゃあ、送るよ。」
山井さんはそう言って、いつもと同じように微笑むのだけれど、どうしてかいつものように優しさを感じない。
むしろ感じるのは、漠然とした恐怖。
なんとなく、山井さんが恐い。
そう感じた。