恋する気持ち。
恋愛結婚
***
半年後。
予定通り私達は結婚する。
そして今日は、結婚式の前日。
「なにこれっ!?私が頼んだウエディングドレスと違うんですけどっ!!」
衣装の最終チェックのために式場を訪れていた私は、自分の選んだウエディングドレスとは違うものが用意されていて、混乱してしまう。
だって明日は本番なのに。
私が頼んだのは、スラッとしたシルエットのマーメイドドレス。どちらかと言えば、シンプルな感じのドレス。
それが用意されていたのは、プリンセスラインのこれでもかってくらいフリルが使われたまさに、お姫さま。とても可愛らしいデザインのドレス。
「えっ、あ、あの!新郎様からこちらのデザインに変更との連絡があったのですが……」
「えっ、ええ!?」
私は隣でタキシードを試着している伊織に視線を向ける。
伊織は、私の方は見ずにまっすぐ鏡を見ながらネクタイを結んでいる。
「一生に一度しか着ないんだから、好きなものを着ればいいだろ。」
伊織はぶっきらぼうに言う。
私はその言葉を聞いて、もう一度ドレスを見る。
このドレス…………
そうだ。このドレスは私がカタログを見て一目惚れし、試着までして本当に気に入ったのだけれど、結局諦めたドレスだ。
29歳という年齢と、私の高めの身長、スタッフの人のすすめ。
本当はこれがよかったけど、周りの目を気にしてやめてしまった。
誰にも言わなかったのに、伊織、気づいてたんだ。
半年後。
予定通り私達は結婚する。
そして今日は、結婚式の前日。
「なにこれっ!?私が頼んだウエディングドレスと違うんですけどっ!!」
衣装の最終チェックのために式場を訪れていた私は、自分の選んだウエディングドレスとは違うものが用意されていて、混乱してしまう。
だって明日は本番なのに。
私が頼んだのは、スラッとしたシルエットのマーメイドドレス。どちらかと言えば、シンプルな感じのドレス。
それが用意されていたのは、プリンセスラインのこれでもかってくらいフリルが使われたまさに、お姫さま。とても可愛らしいデザインのドレス。
「えっ、あ、あの!新郎様からこちらのデザインに変更との連絡があったのですが……」
「えっ、ええ!?」
私は隣でタキシードを試着している伊織に視線を向ける。
伊織は、私の方は見ずにまっすぐ鏡を見ながらネクタイを結んでいる。
「一生に一度しか着ないんだから、好きなものを着ればいいだろ。」
伊織はぶっきらぼうに言う。
私はその言葉を聞いて、もう一度ドレスを見る。
このドレス…………
そうだ。このドレスは私がカタログを見て一目惚れし、試着までして本当に気に入ったのだけれど、結局諦めたドレスだ。
29歳という年齢と、私の高めの身長、スタッフの人のすすめ。
本当はこれがよかったけど、周りの目を気にしてやめてしまった。
誰にも言わなかったのに、伊織、気づいてたんだ。