鏡の中のシンデレラ
何時間か歩き、そろそろ城に戻ろうかと




考えていると、




あの娘が靴屋から出ていくのが見えた。




私はすぐさま靴屋に入り、




娘の事を訊いた。





*おばあさん*
「あの娘さん?


あ~ぁ、かわいそうな子でねぇー。


顔はあんまし見えなかったがー、


貴族の娘ちゅうのに、

継母に家やなんやらを乗っ取られて、

今は召し使い同然の扱い

受けてるだよ~。


それなのに、必死に耐えてー、

ドレスがねぇから言うて

舞踏会に行けないらしいんよ~。」
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