鏡の中のシンデレラ
*シンデレラ*
「王子様、申し訳ありません。

私は帰らなければ。では。」




*王子*
「待ってください!」




訳がわからなかった。





私は彼女を怒らせた覚えも、




悲しませた覚えもなく、




彼女が逃げ出す理由は他のこととしか




思えない。




彼女の手を握ろうとしたが、




振りほどかれた。
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