母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 なにより、お母さんの 「どうせ行けるわけ無いでしょ?」
の一言で、負けず嫌いの性格が真っ赤に燃えて
これは、絶対に行くしか無い!そう思って、
今思うと、信じられない行動力を発揮して
なんとかへアメリカ留学できたの。

 あの時は、本当にがんばったな。

 アメリカ留学
初めはお父さんから逃げるために決めた
アメリカ留学だったけど、
いざ、アメリカに行くとなると
心[こころ]ウキウキ!

 だって、アメリカの大学へ留学するなんて
すっごく偉くなった気分するでしょ?

 近所の人も、「あら~、偉いんだね~」って
みんなが感心して、褒めてくれたもの。

 そうなると、がぜん集中が続いて、
アルバイトにも自然と力が入って、
どこをとっても、良いことばかり。

  学校の成績も学年で30位以内まで
アッと言う間に戻ってきて
結局、3年2学期には1番に返り咲き。
おかげで、有名女子短大の推薦がもらえた。

 お母さんは、
「無理してそんな遠くに行くよりは
日本の大学に行ったほうが絶対に良いよ!」
って、かなりの勢いで言ってた。

 驚いたのはお父さんで
「ん~、アメリカか!
やっぱりこれからは国際人にならないとな!」

 って言いながら全面的にバックアップしてくれた。

 今思うと、アメリカ留学のほうが
かっこいいからだったと思う。
お父さんは派手好きだからね。

 結局、アメリカの大学に行くことが決定し、
留学プログラムと連絡を取って、
渡航費用の足りない分をお父さんに借りて
1年後にはアメリカのアイダホ州での生活が始まった。

 そこで、あとで結婚する”あさひ”と出逢うんだけどね。
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