オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
みんなが美味しそうに押し寿司を食べていると緒川支部長が戻ってきた。
「ん?こんなのあったっけ?」
緒川支部長が押し寿司を指差して佐藤さんに尋ねた。
「オーナーからのサービスですって。支部長もどうぞ。」
佐藤さんは小皿に押し寿司を取り分けて緒川支部長に手渡す。
その様子を視界の端にとらえながら、愛美は黙々と押し寿司を食べた。
(みんなの前で誕生日とか言うと、また特別扱いみたいでみんなに冷やかされるって思ったから、サービスって言ったのかな?)
取り分けられた押し寿司は、もうケーキのような形をしていない。
緒川支部長は何も気付くそぶりを見せず、ただ普通に佐藤さんから受け取った押し寿司を食べている。
(せめて誕生日くらいは一緒にいてくれたらなって思ってたけど…今日が私の誕生日だって事も、忘れちゃったのかな…。)
歓迎会がお開きになり、何人かがカラオケに行って二次会をしようと言い出した。
緒川支部長と高瀬FPは、二次会に行こうとオバサマたちに囲まれている。
佐藤さんも二次会に参加するようだ。
愛美も誘われたけれど、断って帰る事にした。
これ以上佐藤さんと一緒にいる緒川支部長を見ていても、きっと虚しくなるだけだ。
愛美は店の前でみんなと別れ、電車に乗り、暗い夜道を歩いて一人家路に就いた。
「ん?こんなのあったっけ?」
緒川支部長が押し寿司を指差して佐藤さんに尋ねた。
「オーナーからのサービスですって。支部長もどうぞ。」
佐藤さんは小皿に押し寿司を取り分けて緒川支部長に手渡す。
その様子を視界の端にとらえながら、愛美は黙々と押し寿司を食べた。
(みんなの前で誕生日とか言うと、また特別扱いみたいでみんなに冷やかされるって思ったから、サービスって言ったのかな?)
取り分けられた押し寿司は、もうケーキのような形をしていない。
緒川支部長は何も気付くそぶりを見せず、ただ普通に佐藤さんから受け取った押し寿司を食べている。
(せめて誕生日くらいは一緒にいてくれたらなって思ってたけど…今日が私の誕生日だって事も、忘れちゃったのかな…。)
歓迎会がお開きになり、何人かがカラオケに行って二次会をしようと言い出した。
緒川支部長と高瀬FPは、二次会に行こうとオバサマたちに囲まれている。
佐藤さんも二次会に参加するようだ。
愛美も誘われたけれど、断って帰る事にした。
これ以上佐藤さんと一緒にいる緒川支部長を見ていても、きっと虚しくなるだけだ。
愛美は店の前でみんなと別れ、電車に乗り、暗い夜道を歩いて一人家路に就いた。