オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
愛美は温かいカフェオレの入ったマグカップを“政弘さん”の前に置いた。
「どうぞ。とりあえずこれでも飲んで、落ち着いて下さい。」
「…カフェオレ?」
「嫌いですか?」
「いや…そんな事はないけど、珍しいなと思って。」
愛美もマグカップをテーブルに置いて、“政弘さん”の向かいに座った。
愛美のカップの中を見て“政弘さん”はまた意外そうな顔をした。
「ホットミルク?」
「温まるし体に優しいかなと思ったんですけど…何か?」
「……なんでもない。」
愛美の妊娠を疑っている“政弘さん”は、愛美が体を気遣いホットミルクを飲む所を初めて見て動揺している。
しばらくうつむいたまま黙ってカフェオレを飲んでいた“政弘さん”が、カップをテーブルに置いて、ためらいがちに愛美を見た。
「さっきの話だけど…ホント?」
「……結婚しようって。」
「あいつに言われたの?」
「絶対幸せにするから結婚してくれって言われました。」
よほどショックだったのか“政弘さん”は放心状態で目を見開き、ガックリと肩を落とした。
しばらく手元をじっと見つめたまま黙り込んでいた“政弘さん”が顔を上げた。
「俺だって…俺だって、愛美を幸せにしたいって思ってる!!絶対に愛美は渡さない!!」
「でも…政弘さんは佐藤さんの方がいいんでしょう?佐藤さんが支部に来てから、私なんかには見向きもしなくなったし…。それに二人で仲良く指輪選んでたって聞きましたけど…。」
“政弘さん”は慌てた様子で首を横に振った。
「どうぞ。とりあえずこれでも飲んで、落ち着いて下さい。」
「…カフェオレ?」
「嫌いですか?」
「いや…そんな事はないけど、珍しいなと思って。」
愛美もマグカップをテーブルに置いて、“政弘さん”の向かいに座った。
愛美のカップの中を見て“政弘さん”はまた意外そうな顔をした。
「ホットミルク?」
「温まるし体に優しいかなと思ったんですけど…何か?」
「……なんでもない。」
愛美の妊娠を疑っている“政弘さん”は、愛美が体を気遣いホットミルクを飲む所を初めて見て動揺している。
しばらくうつむいたまま黙ってカフェオレを飲んでいた“政弘さん”が、カップをテーブルに置いて、ためらいがちに愛美を見た。
「さっきの話だけど…ホント?」
「……結婚しようって。」
「あいつに言われたの?」
「絶対幸せにするから結婚してくれって言われました。」
よほどショックだったのか“政弘さん”は放心状態で目を見開き、ガックリと肩を落とした。
しばらく手元をじっと見つめたまま黙り込んでいた“政弘さん”が顔を上げた。
「俺だって…俺だって、愛美を幸せにしたいって思ってる!!絶対に愛美は渡さない!!」
「でも…政弘さんは佐藤さんの方がいいんでしょう?佐藤さんが支部に来てから、私なんかには見向きもしなくなったし…。それに二人で仲良く指輪選んでたって聞きましたけど…。」
“政弘さん”は慌てた様子で首を横に振った。