オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
鍋の中では、グツグツと煮えたたくさんの具材が、美味しそうに湯気をあげている。
「美味しそう!早速いただきましょう。」
愛美が煮えた具材を器によそって“政弘さん”に手渡した。
冷えたビールで乾杯して、熱々の具をふーふーと吹き冷ましながら口に運ぶ。
「うまい!」
「鍋物っていいですよね。材料を切って出汁で煮込んだだけで立派な料理になるんですよ。」
「ちゃんと包丁を使えるようになったら、俺にもできるかな?」
「できますよ。最近は鍋物用のスープも種類が豊富ですからね。」
そう言って愛美は“政弘さん”の切った椎茸を口に入れた。
「うん、美味しい。」
「愛美は俺が料理できないの知ってて、なんとも思わないの?」
「私は別に気になりませんよ。政弘さんがいつも私の作った料理を、美味しいって言って食べてくれるから、それが嬉しいです。」
そう言って愛美は“政弘さん”のグラスにビールを注いだ。
「でも愛美、できないよりはできる方がいいって言わなかった?」
愛美は少し考えて、きっと宮本さんたちの言っていた事を気にしているんだなと気付く。
「言ってませんよ?できないよりは、できるに越したことはないって言ったんです。なんだって、できなくて困る事はあっても、できて困る事はないでしょう?」
「そういう意味か…。俺はてっきり…。」
心底ホッとしたのか、“政弘さん”は脱力した様子で大きく息をついた。
「てっきり…なんですか?」
愛美は“政弘さん”の器を手に取っておかわりをよそった。
「いや、なんにも…。」
「美味しそう!早速いただきましょう。」
愛美が煮えた具材を器によそって“政弘さん”に手渡した。
冷えたビールで乾杯して、熱々の具をふーふーと吹き冷ましながら口に運ぶ。
「うまい!」
「鍋物っていいですよね。材料を切って出汁で煮込んだだけで立派な料理になるんですよ。」
「ちゃんと包丁を使えるようになったら、俺にもできるかな?」
「できますよ。最近は鍋物用のスープも種類が豊富ですからね。」
そう言って愛美は“政弘さん”の切った椎茸を口に入れた。
「うん、美味しい。」
「愛美は俺が料理できないの知ってて、なんとも思わないの?」
「私は別に気になりませんよ。政弘さんがいつも私の作った料理を、美味しいって言って食べてくれるから、それが嬉しいです。」
そう言って愛美は“政弘さん”のグラスにビールを注いだ。
「でも愛美、できないよりはできる方がいいって言わなかった?」
愛美は少し考えて、きっと宮本さんたちの言っていた事を気にしているんだなと気付く。
「言ってませんよ?できないよりは、できるに越したことはないって言ったんです。なんだって、できなくて困る事はあっても、できて困る事はないでしょう?」
「そういう意味か…。俺はてっきり…。」
心底ホッとしたのか、“政弘さん”は脱力した様子で大きく息をついた。
「てっきり…なんですか?」
愛美は“政弘さん”の器を手に取っておかわりをよそった。
「いや、なんにも…。」