オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
健太郎はスプレーを救急箱にしまい、愛美の膝をポンポンと叩いて立ち上がった。
「救急箱、どこに返せばいい?」
「その棚の二段目…。」
救急箱を返して戻って来ると、健太郎は何かを思い出してポンと手を叩いた。
「そうだ、すっかり忘れてた。俺、愛美に弁当届けに来たんだった。」
「ホントに持ってきたの…?」
健太郎は内勤席の上に置いてある袋を指差して笑った。
「約束したじゃん。今日は怪我させたお詫びにタダでいいや。仕事何時に終わるんだ?」
「5時だけど。」
「帰り送ってく。ここに迎えに来るから待ってろよ。じゃあな。」
「えっ?!ちょっと…!」
言いたい事だけ言うと、健太郎は支部を出ていった。
愛美は遠くなっていく健太郎の背中を眺めて、小さくため息をついた。
(いつもの事だけど…健太郎は勝手だな。)
動こうとすると、ズキズキと足首が痛む。
さっきの健太郎の言葉は何だったのか?
(きっと深い意味なんてない。どうせいつものつまんない冗談だ。それより…。)
愛美は支部長の方にそっと視線を向けた。
緒川支部長は、席についてパソコンに向かっている佐藤さんの隣に立ち、画面を指差して何か言っている。
佐藤さんは時おり顔を上げて、笑みを浮かべて緒川支部長に何かを尋ねている。
(あれ…?なんかいい雰囲気?)
仕事中なのだから余計な事を考えるのはよそうと、愛美はパソコンに向かった。
だけど、さっきの緒川支部長と健太郎の様子がおかしかった事を、ふと思い出した。
(さっきのあれ…なんだったんだろう?支部長と健太郎が見つめ合ってた…というかむしろ、にらみ合ってたような?)
「救急箱、どこに返せばいい?」
「その棚の二段目…。」
救急箱を返して戻って来ると、健太郎は何かを思い出してポンと手を叩いた。
「そうだ、すっかり忘れてた。俺、愛美に弁当届けに来たんだった。」
「ホントに持ってきたの…?」
健太郎は内勤席の上に置いてある袋を指差して笑った。
「約束したじゃん。今日は怪我させたお詫びにタダでいいや。仕事何時に終わるんだ?」
「5時だけど。」
「帰り送ってく。ここに迎えに来るから待ってろよ。じゃあな。」
「えっ?!ちょっと…!」
言いたい事だけ言うと、健太郎は支部を出ていった。
愛美は遠くなっていく健太郎の背中を眺めて、小さくため息をついた。
(いつもの事だけど…健太郎は勝手だな。)
動こうとすると、ズキズキと足首が痛む。
さっきの健太郎の言葉は何だったのか?
(きっと深い意味なんてない。どうせいつものつまんない冗談だ。それより…。)
愛美は支部長の方にそっと視線を向けた。
緒川支部長は、席についてパソコンに向かっている佐藤さんの隣に立ち、画面を指差して何か言っている。
佐藤さんは時おり顔を上げて、笑みを浮かべて緒川支部長に何かを尋ねている。
(あれ…?なんかいい雰囲気?)
仕事中なのだから余計な事を考えるのはよそうと、愛美はパソコンに向かった。
だけど、さっきの緒川支部長と健太郎の様子がおかしかった事を、ふと思い出した。
(さっきのあれ…なんだったんだろう?支部長と健太郎が見つめ合ってた…というかむしろ、にらみ合ってたような?)