オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2
「支部長、佐藤さん、おかえりなさい。お疲れ様です。」
ぼんやりと考え事をしながらお弁当を食べていた愛美は、金井さんの声に驚いてビクッと肩を震わせた。
緒川支部長はポケットの小銭を探りながらこちらに歩いてきて、愛美の手元を覗き込み微かに眉間にシワを寄せた。
「ただいま。」
「おかえりなさい…お疲れ様です。」
「菅谷、足、大丈夫か。」
「まぁ…なんとか…。」
緒川支部長は自販機で缶コーヒーを買い、くるりと振り返って愛美を見た。
「後で病院行くぞ。」
「え?いや…あの…。」
「早くちゃんとした手当てしないと、ひどくなったら仕事に差し支えるだろう。そこの整形外科なら2時から午後診やってるから。わかったな。」
「……ハイ。」
さっき怪我をした時は何も言わなかったのに、なぜ今になって急にそんな事を言うのだろう?
(心配…してくれてたのかな…?)
支部長として職員の心配をしてくれたのかも知れない。
それでも気にかけてくれていたのなら嬉しい。
お弁当を食べ終わった宮本さんが席を立った。
「支部長、お昼はこれからですか?」
「いや、外で済ませてきた。」
「佐藤さんと一緒にですか?」
「地区まわり終わったらちょうど昼だったし、目の前に定食屋があったから。」
「へーぇ、珍しい事もあるもんですね。」
宮本さんがまたニヤニヤしている。
確かに緒川支部長が営業職員に同行して、そのまま外で食事をしてくるのは珍しい。
「腹が減ってたんだよ。今朝、飯食えなかったから。」
「ふーん…よほどお腹空いてたんですねぇ。」
宮本さんは奥歯に物のはさまったような言い方をして、何か言いたげに席に戻った。
ぼんやりと考え事をしながらお弁当を食べていた愛美は、金井さんの声に驚いてビクッと肩を震わせた。
緒川支部長はポケットの小銭を探りながらこちらに歩いてきて、愛美の手元を覗き込み微かに眉間にシワを寄せた。
「ただいま。」
「おかえりなさい…お疲れ様です。」
「菅谷、足、大丈夫か。」
「まぁ…なんとか…。」
緒川支部長は自販機で缶コーヒーを買い、くるりと振り返って愛美を見た。
「後で病院行くぞ。」
「え?いや…あの…。」
「早くちゃんとした手当てしないと、ひどくなったら仕事に差し支えるだろう。そこの整形外科なら2時から午後診やってるから。わかったな。」
「……ハイ。」
さっき怪我をした時は何も言わなかったのに、なぜ今になって急にそんな事を言うのだろう?
(心配…してくれてたのかな…?)
支部長として職員の心配をしてくれたのかも知れない。
それでも気にかけてくれていたのなら嬉しい。
お弁当を食べ終わった宮本さんが席を立った。
「支部長、お昼はこれからですか?」
「いや、外で済ませてきた。」
「佐藤さんと一緒にですか?」
「地区まわり終わったらちょうど昼だったし、目の前に定食屋があったから。」
「へーぇ、珍しい事もあるもんですね。」
宮本さんがまたニヤニヤしている。
確かに緒川支部長が営業職員に同行して、そのまま外で食事をしてくるのは珍しい。
「腹が減ってたんだよ。今朝、飯食えなかったから。」
「ふーん…よほどお腹空いてたんですねぇ。」
宮本さんは奥歯に物のはさまったような言い方をして、何か言いたげに席に戻った。