ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
あれからゲーセンに入った俺たち。
「……うっわ、また落ちた〜!」
「…下手くそ。」
UFOキャッチャーで、何かとってやるって意気込んだものの…
俺の才能の無さに乾杯。
目の前のUFOキャッチャーにはネコをモチーフにしたキャラクターの小銭入れ。
苺ちゃん、このキャラクターが好きなんだと。
普通さ、小説の主役キャラって1発で取れたりするもんじゃん?
…俺ってまじサブキャラ。
「……っしゃ、絶対取る!」
「…別に無理しなくていいよ、違うのやろう!」
「…いや、絶対!!取る!!」
こうなったら、男として意地でも…意地でも取ってやる!