ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~


あれからゲーセンに入った俺たち。


「……うっわ、また落ちた〜!」

「…下手くそ。」


UFOキャッチャーで、何かとってやるって意気込んだものの…


俺の才能の無さに乾杯。
目の前のUFOキャッチャーにはネコをモチーフにしたキャラクターの小銭入れ。

苺ちゃん、このキャラクターが好きなんだと。

普通さ、小説の主役キャラって1発で取れたりするもんじゃん?

…俺ってまじサブキャラ。

「……っしゃ、絶対取る!」

「…別に無理しなくていいよ、違うのやろう!」

「…いや、絶対!!取る!!」


こうなったら、男として意地でも…意地でも取ってやる!
< 10 / 68 >

この作品をシェア

pagetop