ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~


それを俺と選んじゃっていいわけ?


「あ、これ可愛い!ね、どう?」


そう言って苺ちゃんが見せてきたのは、白を基調としたカラフルなビビットカラーで数字が彩られている今時な腕時計。


「お、それ俺のと同じブランド。」


俺のしてるadiOsの腕時計。

デザインは違うけど、同じブランドだけに似たような雰囲気。


「先輩もこのブランドなの?…じゃ、これにしようかな。」


おいおい、まさかの決めちゃうパターン?俺と苺ちゃんの好きな奴の腕時計が似たり寄ったりって…


まぁ、苺ちゃんが良いと思ったなら


「ん、いいんじゃね!」

「ほんと〜?真剣に考えてくれた?」

「ほんとほんと!俺は好きだよ、adiOas!」


貰う相手もきっと、喜んでくれると思うよ、俺は。
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