ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
こんなの、貰うほど俺何もしてないのに。
サプライズに弱いんだよ、俺。危ねぇ、もう少しで嬉し泣きするとこだわ。
そんな俺を見て、珍しく苺ちゃんは”よかった”と、安心したように呟いて静かに微笑んだ。
何、俺にくれるの緊張したわけ?
そう思うと緩む頬。
「ニヤニヤすんな。」
「いいじゃん、妹にプレゼントもらった兄の気分。」
そう言った俺に一瞬 眉間にシワを寄せた苺ちゃんは、
「じゃあ、本物の兄も同じリアクションかな。」
そう言いながらさっきラッピングしてもらった腕時計へと視線を向けた。