ねぇ、松風くん。~潤＊祐樹side~

「……すげぇ好きだよ。」


苺ちゃんのおかげで、失恋してからも辛くなかったし

何より毎日 楽しかった。


ワガママだし、ツンデレだし、俺の扱いすんげぇ雑だけど。

たまに3歳児みたいだけど。

すんげぇ可愛くて仕方ない。

「…………。」

「苺ちゃん、俺のこと嫌い？」


わざとらしくしょぼくれる俺に、固まったままで目にはいっぱい涙を溜めている苺ちゃんは慌てて首を振って


「……あ、のね…苺もせ、ぱい…スキ、わっ」


苺ちゃんの言葉を、最後まで聞かずに自分の腕の中に閉じ込める。

泣きじゃくる苺ちゃんは、やっぱり3歳児みてぇだけど、俺の腕の中だけで泣いてればいい。

ずっと、俺にだけワガママ言って甘えてくれればいい。


「……知ってる。」


ずっと、俺にだけ愛されてればいいよ。