ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
「……なんで振った?」
「早川くん…さ、さっきの見てたの?」
俺の言葉に目を見開いて驚く綾瀬。
その間にもゾロゾロと教室からは人が消えていく。
「答えろよ……なんで振った?」
「何で、早川くんにそんなこと聞かれなきゃいけないの?」
確かに、言われてみれば?
でも、きっと俺は聞きたいんだと思う。綾瀬の口から、俺の事が好きだから…って。
「…ちょ、は、早川くん…⁈」
全然 答えようとしない綾瀬に痺れを切らして壁へと追いつめる俺。
「なに。」
「な、なにじゃ、ない!!近っ」
気付けばもう目と鼻の先。
壁ドンしたのは優さん以来…かな。