ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
優さんとはまた違う反応。
ドッドッドッとリズム良く刻まれているビートは………俺の心臓?
何でだ?
「…お前 俺のこと好きだろ。」
「…なっ///」
瞬間で熱を持つ綾瀬の頬を優しく撫でれば、その目から視線を逸らせなくなる。
知らない。
こんな感情、知らない。
ただ目が合ってるだけなのに、なんでこんなにも胸がぎゅーっと締め付けられるのか。
なんで、こんなにも……
「…早く好きになれよ、俺のこと。」
「…早川くっ、!!」
俺だけのものにしたいのか。
無理矢理 唇を奪った俺に、涙目の綾瀬は
「…なんで、どうして早川くんは私なんかに、構うの?」
…こんな時でさえ、控えめな視線と言葉を向けるだけだった。