ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
ーーーー…
「うっわ、マジで汚ねぇ。」
放課後、資料室の床を見れば、大量のホコリで埋め尽くされている。
本気で掃除したって意味ねぇだろ、これ。
「やってらんねぇ。」
資料室のドアに手をかけ、帰ろうと振り向いた俺は
「ちゃんと掃除して帰れよ?早川!」
「っげ!」
タイミング良くやって来た先生によって、再びホウキを手にする羽目になった。
こうなりゃ、綺麗になるまで帰してくれそうにねぇな。
早いとこやって帰るか。
先生は職員室へと消えたものの、逃げたのがバレりゃ後々、もっと面倒くせぇし。
「ったく、しゃーねぇな。」
それだけ呟いて、真面目に掃除に取り掛かる。
とりあえず、窓でも開けて換気すっか。空気悪すぎだろマジで。