ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~


ーーーー…


「うっわ、マジで汚ねぇ。」

放課後、資料室の床を見れば、大量のホコリで埋め尽くされている。


本気で掃除したって意味ねぇだろ、これ。



「やってらんねぇ。」


資料室のドアに手をかけ、帰ろうと振り向いた俺は


「ちゃんと掃除して帰れよ?早川!」

「っげ!」


タイミング良くやって来た先生によって、再びホウキを手にする羽目になった。


こうなりゃ、綺麗になるまで帰してくれそうにねぇな。

早いとこやって帰るか。


先生は職員室へと消えたものの、逃げたのがバレりゃ後々、もっと面倒くせぇし。


「ったく、しゃーねぇな。」


それだけ呟いて、真面目に掃除に取り掛かる。


とりあえず、窓でも開けて換気すっか。空気悪すぎだろマジで。
< 56 / 68 >

この作品をシェア

pagetop