ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
「こ、来ないでっ!」
「っ、」
近寄る俺を拒絶する言葉に、自分でもわけ分かんねぇくらい動揺してる。
なんだよ、これ。
「…ご、ごめ、違うの!」
ハッとしたような顔で、俺を見つめ、必死に言い訳を考えてる綾瀬。
あー、そうかよ。
なんだよ、んなら早く言えよ。
「そんなに俺が嫌いなら、2度と関んな。」
自分でもびっくりするくれぇ低い声に、綾瀬は肩を震わせて俺を見つめる。
そんな綾瀬を置き去りにして、俺は資料室を出た。