ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
翌日、朝。
何気なくスマホの電源ボタンを押せば、表示されるメッセージ。
【話したい事があるので、HR前に空き教室で待ってます!】
それは、俺が思いを伝えようと決心していた綾瀬ならのもので、
一気に心臓は激しく鳴り響く。
「話…って、なんだよ。」
家を出ながら独り言をつぶやいて、頭をよぎるのは
昨日のあいつの傷付いた顔。
【俺も、話がある。】
それだけ送って俺は学校へ向かう足を速めた。
くっそ、たかが女1人のために、なんで俺がこんな思いしなきゃなんねぇんだよ!