ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~
辿り着いたゲーセン。
冬だって言うのにショーパン姿の苺ちゃんを見つけた俺は、一瞬で寒気に襲われた。
「苺ちゃん、」
「…遅い!寒かった。」
開口一番にそれかよ。
俺の呼びかけに、頬を膨らませている苺ちゃんに”ごめんな”と言うと”いいよ”だって。
なんだこの生意気な3歳児みたいな奴。
「…ぷっ」
「え、な、なんで笑うの!」
初めて話したときからだし、気にしてねぇけど、苺ちゃんって俺にタメ口なんだよねぇ〜。
ま、敬語って堅苦しいから俺はタメ口推奨派なんだけどね。
そう考えると、苺ちゃん俺のこと分かってんじゃん。
「可愛いなと思って、さ。」
俺の言葉に一瞬で真っ赤になる苺ちゃん。
3歳児みたいで。
なんて言ったら怒るんだろうな。そう思うとまた笑みがこぼれる。