何も知らない君のこと
あの日から早くも一年。


「美玲?何笑ってんだよ」


ほら。


「んー、思い出し笑い?」


大丈夫だよ。


「はぁ?変なヤツ」


今の私は


「んな!快斗だって充分変だから!」


君の名前を知ってる。


「あーあ、快斗と同じ青葉台がよかったー」


君の通ってる学校だって知ってるよ。


「なんだよ、いきなり」

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