何も知らない君のこと
やばい...。


顔、絶対赤い。


君が横を通り過ぎる瞬間、私は思わず顔を上げてしまった。


なんでだろう。


絡まるはずのない視線は、何故か絡まって。


明るい色で、無造作に立てられた髪。


二重の切れ長の目は、逃がさないとばかりに私の心臓を鷲掴みする。


絡まる視線は一瞬のはず。


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