瞳に映る君の嘘
そう言おうとした。
でも、ボールは、みんなが思っている事とは反対にゴールに吸い込まれていった。
俺は、コイツはこのチームで本当に良かったと、心からそう思った。
敵なら絶対誰もコイツを止められない。
「あと出来れば、橙耀って呼ばないでくれませんか?この名字嫌いなんで。」
そう叫んだ橙耀改め、奏は、その後も誰にも止められず、Bチームの勝利で終わった。
でも、なんでだろう。
真面目にやっているように見えるのは確か。
誰が見ても凄い力を持っている。
しかし、俺には手を抜いているようにしか見えなかった。