瞳に映る君の嘘
俺は、高校に入って今、初めてこんなことをやったんだから。
『いや、初心者。全然出来ないよ。』
藍君はもちろん、他のみんなも驚いた顔をした。
そりゃそうだ。
初心者でこんなに出来るわけないんだから。
「奏君。すごいよ!今度のインターハイは、絶対いいところまで行くわよ!」
『そう言ってくれて嬉しいです。俺なんかで戦力になるなんて。』
翔太先輩は、俺の言葉を聞いて、話し始めた。
「初心者なのか?本当に。まあ、俺たちのこの蘭美高校が優勝することが出来るなら、何でもいいか!」
そんな話をして、今日の部活は終わりを告げた。