瞳に映る君の嘘
俺は朝早くから学校にいた。
理由は毎日朝練があるから。
それもあるけど、その前に図書室による為であった。
『あの、すみません。本、返しに来たんですけれど・・・』
「はい。わかりました。・・・読むの速いですね。こんな厚い本だったら早くても一週間掛かりますよ?」
『はい。でも、面白くて、1日で読んでしまいました。』
「まだ本たくさんあるので読んでくださいね。」
『はい。ありがとうございます。じゃあ僕はこれで、失礼します。』
「なんか、面白い人だな。」
そう言っていたのは聞こえなかった。