瞳に映る君の嘘



俺は朝早くから学校にいた。






理由は毎日朝練があるから。






それもあるけど、その前に図書室による為であった。






『あの、すみません。本、返しに来たんですけれど・・・』






「はい。わかりました。・・・読むの速いですね。こんな厚い本だったら早くても一週間掛かりますよ?」






『はい。でも、面白くて、1日で読んでしまいました。』






「まだ本たくさんあるので読んでくださいね。」






『はい。ありがとうございます。じゃあ僕はこれで、失礼します。』






「なんか、面白い人だな。」






そう言っていたのは聞こえなかった。



< 22 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop