瞳に映る君の嘘
授業 〜琴音said〜
私は朝、学校に早く来ていた。
それはこの間読んでいた本の続きを読み終わるため。
私は朝練の前に図書室に来た。
すると受付で本を返している奏を見つけた。
私は話しかけようと思って奏に近づいた。
「読むの速いですね。こんな厚い本だったら早くても一週間掛かりますよ?」
「はい。でも、面白くて、1日で読んでしまいました。」
「まだ本たくさんあるので読んでくださいね。」
「はい。ありがとうございます。じゃあ僕はこれで、失礼します。」
私はいつも見ている奏とまるっきり違うから、話しかけることができなかった。