瞳に映る君の嘘
昨日だって部活があったのにあんなに厚い本、1日で読めるわけがない。
それに授業の時だって眼鏡なんてかけないのになんで、かけているんだろう。
朝練終わったら聞いてみよう。
「ねえ。君、バスケ部のマネージャーだよね。」
そう言って話しかけてきたのは図書局員だった。
『はい。そうですけれど。』
「さっきの子、バスケ部よね。」
『はい。』
「なんか、バスケ部って感じじゃないんだよね。何か知らない?」
『さあ、よくわからないです。』
私だっていつも見てる奏じゃないから驚いた。