瞳に映る君の嘘


「な、なんで?」






『奏、1日で本読んだの?部活あったのに?確かに借りたのは昨日になっていたけれど、そんなに読める?それに眼鏡なんで今は掛けてないの?』






「ごめん、何がなんだか全然わかんない。」






『覚えてないの?』






「・・・お、覚えてるよ。」






『・・・急に変なこと聞いちゃって。何でもない。ごめんね。』






「いや、何でもないんだったらいいんだ。」






やっぱりそうだ。






覚えてないんだ。






そして図書室で会ったのはやっぱり私の知っている奏だった。



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