瞳に映る君の嘘
それから朝練が終わり、授業を受けていた。
私の左隣りに居る奏は、授業中寝ていた。
でも、それからちょっともしないうちに起きて眼鏡をかけた。
その時見た奏の授業を受ける姿は部活の時に見せる真面目な顔だった。
授業は、かなり難しい問題で手こずっていた。
「紺野さん、分からないの?」
その時話しかけて来たのは奏だった。
『うん。これどうすれば良いのかな?』
優しく教えてくれた奏は、いつもと全然違った。
『ありがとう。奏!』