瞳に映る君の嘘
『大丈夫だよ。もう元気だから。』
そう言って俺は立ち上がった。
まだ頭がくらくらして今にでも倒れそうになりながらも、皆にはバレない様に笑顔を作って、学校を出た。
みんなが帰ったのを見て、俺は学校に戻って来た。
頭が痛いのと、何故か自分でもわかるくらい、みんなと距離があること。
ずっと一人の俺は誰もいない学校で涙を流した。
なんで、大好きなバスケでも制限され、体が持たなくて、おまけに、
大好きなあの子もきっとすぐ、いつもそばにいる彼が彼氏になるだろう。
俺は何をしたいんだろう。
俺の大好きな物は何?