瞳に映る君の嘘
第2章 私の過去
エースの自覚 〜夏織said〜
私達はインターハイ予選が始まる会場に来ていた。
『それじゃあ行くわよ。』
「逢坂さん、ちょっと待ってください。奏君が居ませんよ?」
私はあたりを見渡した。
だけどどこを探しても奏君は居なかった。
『奏君は?誰か知らない?』
「あの、監督、奏ちょっと遅れるそうです。今やらなきゃいけないことがあるみたいで。」