瞳に映る君の嘘


「第1Q終了です。」






34対45で蘭美高校が勝っていた。






『監督、ちょっと外行ってきます。』






「分かった。試合が始まる前には戻れよ。」






『はい!』と言ってさっき観客席にいた奏君に会いに行った。






『奏君!』






「・・・副監督。」






『何やっているのよ。みんな待っていたんだからね!』






「・・・俺、ここに居ていいのかな。だって、このチームは今試合に出てるメンバーでインハイ出場できますよね。」






『何言っているのよ。このチームのエース誰だと思っているの!』




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