瞳に映る君の嘘
奏の家 〜琴音said〜
奏に一体何があったのか私は大体わかっていた。
あの時、奏がバスケが嫌いになると言った日から私は、考えていた。
奏がどうしてバスケが嫌いになるのだろうかいろいろ考えたけど、私には全然分からなかった。
でも、奏が試合に出ない事によってそんな事にならなくなるのなら、私はそれで良いと思った。
「監督、TO(タイムアウト)取ったほうがいいのでは?」
「いや、彼らなら自分達で何とかします。エースの為に。」
監督と副監督が試合を見ながらそう言った。
というのも、藍が全然パスを出せない状況になっていた。
『あっちのディフェンス凄い。どこを見てもパスコースが無い。』
すると藍は自ら飛び、3Pラインからボールを放った。