瞳に映る君の嘘
その大会があってすぐ、お祖母ちゃんが病気で亡くなった。
勿論、琴は私の生き甲斐だったから続けた。
でも、お母さんは私を人形の様な扱いをした。
家事を全部やり、学校以外は、家から出してもらえなかった。
そして、お母さんが琴の先生になった事で、間違うと叩かれ、こと如く琴が下手になって行った。
大会では上位に入る事もなくなった。
それから私は高校と同時に東京に来て、ことを辞めた。
私はあの場所が大嫌いになった。
だけど、高校に来たら、あの時の奏がいた。
見た目はあの時の奏と一緒なのに、全然違った。