正義の味方に愛された魔女1
その日は閉店後、
たまに請け負うボランティア活動として、
お得意様のお宅で、妹さん夫婦にお会いする約束があり、
夕食までご馳走になってしまったので帰宅が遅くなった。



駅から店舗兼自宅までは10分ほど歩く。

あの……角を曲がってちょっとのところ。



あれ?
その角のあたりに車が停まってる。



このへんって、道路幅が狭いから駐禁うるさいんだよね。

………って、運転席に人居る!

なんだろう?



怖いな……



車の横を足早に通りすぎ様とした時、
運転席のドアが開いて………人が降りてきた!



「ギャーーーー!!

変質者ー?痴漢?人さらい?

何?誰?

ストーカー?」



怖くてショルダーバッグをブンブン振り回して、背の高いその人を殴った……



あ……



街灯に照らされたその人は
………荒川さんだった。





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