正義の味方に愛された魔女1
「じゃあ、鑑識が退出したら後は片付けも掃除も自由にどうぞ。
ショックだと思うけど必ず連絡するから、
それ以上おかしくならないで過ごしてよ?」
ショックです。
うん。
ヒマちゃんラリちゃんの件も、荒川さんの件も、
ショックですよ。
「はいはい、次に会うまで変な女じゃなくなっておきますよ、えぇ。
荒川さん、最近冷たいぞー」
気まずいのが嫌で、照れ隠しに悪態をついた。
「……………りさんの、ほうだろ……」
「ん?ごめん、何て言ったの?」
「!!!」
突然、荒川さんに両手をとられて固まってしまった。
それと同時に激流が流れ込んできた。
キャパシティオーバーになるくらいの量の心が視え、聴こえた。
《冷たいのは、百合さんのほうだろ?
もう、わかってるよね?
俺、貴女がどう思っていても、ずっと気持ち変わらないから。
だから、ちゃんと前みたいに、
触ってよ、百合さん!!》
な、何が、何が起きた?!
なぜ、私は今
荒川さんに抱きしめられているの?!
彼の大きな腕の中で、
恥ずかしさと、驚きと、困惑と、
そして、
幸せな気持ちに包まれていた……。
ショックだと思うけど必ず連絡するから、
それ以上おかしくならないで過ごしてよ?」
ショックです。
うん。
ヒマちゃんラリちゃんの件も、荒川さんの件も、
ショックですよ。
「はいはい、次に会うまで変な女じゃなくなっておきますよ、えぇ。
荒川さん、最近冷たいぞー」
気まずいのが嫌で、照れ隠しに悪態をついた。
「……………りさんの、ほうだろ……」
「ん?ごめん、何て言ったの?」
「!!!」
突然、荒川さんに両手をとられて固まってしまった。
それと同時に激流が流れ込んできた。
キャパシティオーバーになるくらいの量の心が視え、聴こえた。
《冷たいのは、百合さんのほうだろ?
もう、わかってるよね?
俺、貴女がどう思っていても、ずっと気持ち変わらないから。
だから、ちゃんと前みたいに、
触ってよ、百合さん!!》
な、何が、何が起きた?!
なぜ、私は今
荒川さんに抱きしめられているの?!
彼の大きな腕の中で、
恥ずかしさと、驚きと、困惑と、
そして、
幸せな気持ちに包まれていた……。