正義の味方に愛された魔女1
9 開き直って連行されて
さきほどの「熱い」抱擁は、お店のバックヤード、人の居ない場所だったので
幸い誰にも見られていなかった。
しばらく私を離してくれなかった荒川さんは、スマホの呼び出し音とともにすんなり自由にしてくれた。
忙しい中、担当外なのにお世話になってしまった。
電話が終わったところで声をかける。
「他にお仕事があったんでしょう?
ごめんね。
私にとって、警察と言えば荒川さん!なんだもの。
いつもありがとう。
じゃ、お仕事に戻るんでしょ?
気を付けてー」
お願い…早く出て行って!
「いや、ボランティアだよ百合さん。
これから一緒に『署までご同行願います』だ。
よろしく~」
ちょっと待ったぁ!
なぜに腕を組まれているのでしょうか?
いったい何の罰ゲーム?
これじゃ同行じゃなくて連行では……。
今日はとことん、この人と一緒にいなさいってこと?
荒川さんはバックヤードから戻ったあと、まるで私にわざと心の中を視せる様な行動を、取り続けていた。
幸い誰にも見られていなかった。
しばらく私を離してくれなかった荒川さんは、スマホの呼び出し音とともにすんなり自由にしてくれた。
忙しい中、担当外なのにお世話になってしまった。
電話が終わったところで声をかける。
「他にお仕事があったんでしょう?
ごめんね。
私にとって、警察と言えば荒川さん!なんだもの。
いつもありがとう。
じゃ、お仕事に戻るんでしょ?
気を付けてー」
お願い…早く出て行って!
「いや、ボランティアだよ百合さん。
これから一緒に『署までご同行願います』だ。
よろしく~」
ちょっと待ったぁ!
なぜに腕を組まれているのでしょうか?
いったい何の罰ゲーム?
これじゃ同行じゃなくて連行では……。
今日はとことん、この人と一緒にいなさいってこと?
荒川さんはバックヤードから戻ったあと、まるで私にわざと心の中を視せる様な行動を、取り続けていた。