あたしは必要のない子
No.1
必要のない子
「どうした?」
今まで喋らなかったあたしを彼ただ一人だけ心配してくれた。
「んー。特に」
「嘘だろ」
見破られた。あたし演技下手なのかな。
「バレた?」
「バレた」
「あたしの考えてること、知りたい?」
彼は、一呼吸おいて「もちろん」と言った。
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必要のない子